ココピートの特徴


ココピートは炭の様に多孔質構造になっています。しかしピートモスにはこの構造はありません。
ココピートは次のような物理的また理化学的特性を持っています。

物 理 的 特 性

1.(液相) 多孔質構造と複雑な絡みを持つ繊維構造が毛管水を形成し、植物に有効水を供給します。
2.(固相) 共生微生物や、窒素固定菌、硝化菌など植物にとって有益な微生物は、他の微生物に比べ生存競争に弱く、特殊な環境条件で繁殖する場合が多い。
ココピートの多孔質構造はこれら微生物の棲みかを提供します。更にココピートの殻質は固い繊維で形成されており、それを粉砕したものですから、土壌の固結化防止に寄与します。
3.(気相) ココピートの多孔質溝造は、土壌の三相構造の一つである気相も適度に確保し、根の伸長がスムーズに行なわれ成長を促進させます。

以上ココピートは土壌の三相分布に深く影響し、その構造から土壌の物理的環境圧の、最適化を進める上で最も適した土壌改良剤です。

更に次の特質を持っています

1.(PH) PHは平均で6.3の値を示しており、酸度調整の必要はありません。大半の花木類は弱酸性をこのみ、この点でも適しているものと思われます。
2.(腐植化) ココピートは有機質資材です。3〜4年位のあいだ物理的改良効果を持続させます。それ以降緩やかな酸化分解をしていき、土壌粒子と結合し土壌コロイドを形成させ、終局は腐植化していきます。
3.(土壌の物理的劣化) ココピートのもう一つの特徴は湿潤、乾燥の繰り返しの中にあっても繊維層間の密度にあまり変化なく、吸水また余剰水の排水が無理なくスムーズに行われ、根へのストレスをかけません。